今回紹介する本は、伊田広行さん著の『まだ結婚しないの?に答える理論武装』です。
自分が今まで読んだ本の中でも特に面白く、読み終えた直後にSNSで「オススメです。こんなに面白い本初めてかもしれない」と書いたほど印象に残っています。
最初に出会ったのは10年以上前ですが、今読んでも新しい気づきを与えてくれる本です。
もし今、家族や職場からの「結婚しないの?」というプレッシャーに悩んでいるなら、この本は強い味方になります。
ですが、それだけでなく「当たり前を疑う力」を学びたい人にもおすすめできる一冊です。
概要|「結婚しないの?」に理論的に答えられる本

本書は2008年に出版されたもので、著者の伊田広行さんは社会学者です。
タイトルの通り、結婚にまつわる“常識”に疑問を投げかけ、理論的に言い返す方法を紹介しています。
女性目線で書かれていますが、男性が読んでも十分参考になります。
実用的な例が豊富で、読んですぐに使えるのもポイントです。
例えば――
- 「結婚すれば一緒にいられる」→「結婚しなくても一緒にいることはできる」
- 「子供が欲しいなら結婚するしかない」→「結婚しなくても持つことはできる」
このように明日から使える“反論例”が数多く用意されており、結婚プレッシャーに悩む人にとって心強い内容です。
学んだこと|「本当にそうなのか?」と疑う習慣

自分が一番学んだのは「思い込んでいたことに疑問を持つ大切さ」です。
「結婚すれば幸せになれる」
「結婚すれば寂しくない」
これらは一般的に言われることですが、本書は「なぜそう言えるのか?」を丁寧に分析していきます。
自分はこの本を読むまで、そうした言葉を疑うことすらしませんでした。
読後は、日常のあらゆる場面で「それって本当にそうなの?」と考える習慣がつきました。
例えば「エスカレーターは歩くと危ない」といった表示も、根拠や背景を調べてみるようになりました。
印象的だったこと|結婚が社会構造を作っている

本の中で特に印象に残ったのは、「結婚が社会的に強制されることで問題が生まれる」という指摘です。
- 男性は「結婚したら家族を養うのが当たり前」とされ、過労につながる。
- 女性は「結婚したら子育てに専念すべき」とされ、社会進出が妨げられる。
こうした構造は現在も形を変えて残っていると感じました。
この気づきは自分にとって大きなものでした。
こんな人におすすめ

- 「結婚しないの?」に言い返したい人
- 結婚プレッシャーに疲れている人
- 結婚していないことに不安を感じている人
- 「当たり前」を疑う思考を身につけたい人
最後に|結婚を否定する本ではない

誤解してほしくないのは、この本が「結婚するな」と主張しているわけではないことです。
結婚そのものを否定するのではなく、「結婚が唯一の道」という思考停止を問い直しています。
結婚にはメリットもデメリットもありますし、しないことにもメリットとデメリットがあります。
大切なのは「自分がどう生きたいか」を考えた上で選択することだと気づかされました。
すでに書いた通り、この本は自分にとって「今まで読んだ中で最も面白い本の一つ」です。
ぜひ一度手に取ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメントいただけると嬉しいです。
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