今回紹介する本は、アンデシュ・ハンセン著の『脱スマホ脳かんたんマニュアル』です。
世界的ベストセラー『スマホ脳』を書いた著者が、子ども向けに絵ややさしい言葉で解説した一冊で、大人が読んでも役立つ内容になっています。
読みやすいので普段あまり本を読まない方にもおすすめです。
ベストセラー『スマホ脳』をかんたんに学べる

『スマホ脳』は大きな話題になった本ですが、翻訳本は内容が難しく感じたり、ページ数の多さに手が伸びにくかったりします。
自分も本屋さんで立ち読みしましたが、「これはちょっと大変そうだな」と思い購入を見送りました。
その点、本書の『脱スマホ脳かんたんマニュアル』は要点が整理されていて読みやすいのが特徴です。
価格もお手頃で、まずはこちらから読むだけでも十分だと感じました。
読んでわかったこと|意思の力だけではスマホはやめられない

本を読んで改めて感じたのは、「自分の意思だけでSNSやスマホを見るのをやめるのは難しい」ということです。
自分も「今は見ない方がいい」と頭で分かっていても、気づけば触ってしまいます。
本書には、その原因と対策が具体的に書かれていました。
特に印象的だったのは「スマホを見るとドーパミンが分泌される」という説明です。
スマホとドーパミンの関係

ドーパミンは脳内物質の一つで、「新しい情報を得られるかもしれない」という状況で多く分泌されます。
これは人類が狩猟をしていた時代の名残で、当時は生き延びるために必要な仕組みでした。
現代ではSNS、YouTubeなどで常に新しい情報が得られるため、脳はドーパミンを分泌し続け、結果的にやめられなくなってしまうのです。
しかもスマホの場合、苦労せず簡単に情報を得られる=ドーパミンが分泌されるため依存しやすいという特徴もあります。
対策|物理的に「見られない」環境をつくる

本書で学んだのは、「意思で我慢するのではなく、仕組みでコントロールすることが大切」という点です。
例えば以下のような方法があります。
- スマホを別の部屋に置く
 - 時間が経たないと開かない箱に入れる
 - アプリを削除し、ログイン情報も消してしまう
 
自分はSNSとYouTubeのアプリをスマホから削除し、ログイン情報も消すことで「すぐに見られない環境」をつくりました。
ログインしていない状態だと、おすすめ機能も働かず使いにくいため、自然と利用頻度が減ります。
SNSを完全にやめないなら「パソコン限定」に

「SNSを全く見ないのは難しい」という方も多いでしょう。
自分は必要に応じてSNSを使いますが、スマホではなくパソコンだけで見るようにしています。
パソコンは常に手元にあるわけではないので、自然と利用が制限されます。
さらに、使い終わったら電源を切っておけば「ちょっと見よう」が減り、時間を有効に使えます。
SNSとの付き合い方については別記事でも詳しく書いています。
興味がある方はこちらもどうぞ。
まとめ|『脱スマホ脳かんたんマニュアル』は行動のきっかけになる一冊

『脱スマホ脳かんたんマニュアル』は、スマホとの付き合い方に悩んでいる人におすすめの一冊です。
スマホがやめられない理由を脳科学的に解説し、すぐに実践できる対策も紹介してくれるので、行動に移しやすい内容になっています。
スマホに使う時間を減らしたい方、集中力を取り戻したい方はぜひ読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメントいただけると嬉しいです。
 



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