時間が経ってしまいましたが、2026年1月に読んだ本の中で、特に印象に残った作品を4冊紹介します。
前回の振り返りはこちらです。
『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』清水潔

まず強く印象に残ったのが、『殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』です。
足利事件を扱ったノンフィクションで、読んでいて一番衝撃だったのは、自分の過去の認識でした。
当時は学校の教科書でこの事件を知り、
「冤罪が認められて良かった」
と単純に思っていました。
ですがこの本を読んで、その認識が大きく変わります。
「真犯人は捕まっていないかもしれない」
そう考えたときの怖さは、かなり強いものでした。
もし本書に書かれていることが事実であれば、警察の対応には疑問を感じざるを得ません。
- 冤罪を認めても謝罪しない
- 時効後も証拠を遺族に返さない
こうした内容は、読んでいて衝撃があります。
また、別の事件で警察関係者の発言として
「死刑囚を生かしておくからこういうことになる」
という言葉が紹介されており、読んでいて強い違和感を覚えました。
今はこうしたことが起きていないと信じたいですが、これまで当たり前だと思っていたことが、本当に正しいのかを考えさせられる一冊でした。
『死ぬならば、死にたいときに』辻堂ゆめ

次に紹介するのは、小説『死ぬならば、死にたいとき』にです。
テーマは「安楽死」。
これからますます議論されていきそうなテーマだと感じました。
今回はAudibleで聴いたのですが、「Audibleでよかった」と思える作品でした。
特にラストの余韻は、音声で体験したからこそより強く印象に残った気がします。
紙の本とはまた違った形で作品を味わえるという意味で、作品と読書(聴書)の相性を考えるきっかけにもなりました。
『教誨』柚月裕子

3冊目は、小説『教誨』です。
読後に最も印象に残ったのは、「約束は守ったよ」という一言でした。
読み終えたあとにこの言葉を振り返ると、その重みがじわじわと心に残ります。
この作品を通して強く感じたのは、人が罪を犯すまでには、必ず背景があるということです。
事件そのものだけでなく、
- その前に何があったのか
- どんな積み重ねがあったのか
を想像することの大切さを考えさせられました。
単なるミステリーではなく、人間の内面に踏み込んでくる作品だと思います。
『細かいところが気になりすぎて』橋本直(銀シャリ)

最後は、エッセイの『細かいところが気になりすぎて』です。
著者はお笑いコンビ銀シャリのツッコミ橋本直さんです。
これはもうシンプルに、めちゃくちゃ面白かったです。
何度か声に出して笑ってしまいました。
芸人さんの本はいくつか読んできましたが、その中でもかなり好きな一冊です。
普通なら気に留めないような細かい違和感を拾って、それを的確な言葉でツッコミにしているんだなと感じました。
例えば、若い人たちが数人で大谷翔平の話をしていて、全員が「大谷翔平は〜」とフルネームで話している場面に対して、「2人目以降は“大谷”でいいだろ」とツッコミを入れている話が特に印象的でした。
言われてみればその通りなのに、普段は気にも留めないようなポイントで、思わず笑ってしまいました。
これだけ日常的にツッコミを考えているからこそ、テレビでもあれだけ面白いのだと納得しました。
重たいテーマの本が多かった中で、こうして純粋に笑える本があると、読書のバランスとしてもちょうどいいと感じます。
まとめ

2026年1月は、重たい内容の本もあれば、思わず笑ってしまう本もあって、いいバランスで読めた気がします。
どの本も、それぞれ違った形で「考えるきっかけ」をくれたのが印象的でした。
読む前と後で見え方が少し変わる、そういう本に出会えるのはやっぱりいいなと思います。
これからも、自分なりに考えながら読書を続けていきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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