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【読書感想】『世界でいちばん透きとおった物語』正直レビュー|自分には響かなかった感想

レジ 読書感想

先日、3年ぶりに紙の本を買いました。

2020年にKindleを使い始めてからは、ずっと電子書籍ばかりでした。

ところがある日書店で「電子書籍化不可能!?」という宣伝文句を見かけ、思わず気になって紙の本を購入しました。

今回は、その本を読んで感じたことをまとめます。

自分には良さがわからなかった

買ったのは、杉井光さんの小説『世界でいちばん透きとおった物語』です。

「電子書籍化不可能」とまで言われた仕掛けが気になって、かなり期待しました。

しかし、読み終えても大きな驚きや感動はなく…。
どんでん返し系の小説だと思うのですが、仕掛けがわかっても「なるほど」と思う程度で強いインパクトは受けませんでした。

ただ、ストーリー自体は引き込まれる展開で「続きが気になる」と感じながら読み進められました。
自分の好みや期待とはズレていただけで、多くの人が評価する理由は理解できます。

期待しすぎるとハードルが上がる

今回の経験で改めて思ったのは、「話題になっている本を期待して読むと、ハードルが上がってしまう」ということです。
過去にも同じようなことがありました。

例えば、樋口有介さんの小説『ピース』。

広告や「売れている」という評判に惹かれて読みましたが、特に印象は残らず…。

また、パウロ・コエーリョの『アルケミスト』も人生へのメッセージ性が評価されている作品ですが、当時の自分にはあまり響きませんでした。

一方で、全く期待せずに手に取った本が強く心に残ることもあります。

中村文則さんの『何もかも憂鬱な夜に』はその一冊です。

お笑い芸人の又吉さんが紹介していて読みました。

紹介された時はさらっと紹介されていてあまり期待せずに読んだのですが、とても面白く感じました。

10年以上前に読みましたが、今でも人生で面白かった本の1つです。

こうして振り返ると、「前情報でハードルが上がった本は響きにくい」
逆に、「ふと手に取った本は面白く感じやすい」
という傾向が自分にはあるのかもしれません。

読書から学べること

自分の場合、1年に40冊ほど読む中で「人に勧めたいくらい面白い」と思えるのは1冊あるかないかです。
それくらい出会える確率は低いものだと思います。

でも、「じゃあ読書を続けるのは意味がないか?」というわけではないです。

「こういう本は自分に合いやすい」「こういうきっかけの本は合わないことが多い」と気づけるのも、読書を続けるからこそだと思います。

合わなかった本も含めて読んでいくことで、自分の読書の好みが少しずつ見えてきます。

今は本を買う時、レビューを見たり試し読みをしたり慎重になりました。

それでも「たまたま出会った本が面白かった」という瞬間が一番嬉しかったりします。

おわりに

今回紹介した『世界でいちばん透きとおった物語』は、私には刺さりませんでした。

でも、多くの人が評価している作品ですし、好みによっては強く心に残る人もいるはずです。

読書の楽しみは人それぞれです。
だからこそ「自分はこういう本が合いやすい」という発見が大切だと思います。

みなさんは本を買うときに、どんなことを意識していますか?
よかったらコメントで教えていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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